親知らずとは歯ブラシ

「親知らず」とは、だいたい20歳前後から生えてくる一番奥歯の歯で、真ん中(前歯)から数えて8番目の歯です。(歯医者さんでは「8番」や、「智歯(ちし)」と呼んでいます)

人間の歯は、基本的には親知らずの前の歯(7番目)まで数えるので、7X4(上下左右)=28本とされています。

この28本の歯は12−13歳くらいで生えそろい、かみ合わせも安定するのですが、それから数年して生えてくる親知らずがいろいろ悪さをするので問題となってくるのです。

現代人は、食生活の変化によってあごが小さくなり、親知らずが生えてくるスペースが無くなってきたことによって、生えてこなかったり、途中で止まったり、斜め、横向きに生えてきたりします。



親知らずが痛くなる原因

1.虫歯 − 一番奥で見えず、歯ブラシも届かないため、知らないうちに虫歯になってしまいます。

2.腫れ − 生えるのが途中で止まったりすると、歯の周りに汚れがたまり、歯ぐきにばい菌が入って腫れて、場合によっては膿がたまります。食べ物を飲み込むときに痛い、口が開けにくいといった症状はこの場合が多いです。

3.萌出力(生えてこようとする力) − 斜めだったり、真横を向いている場合、生えてこようとしても、隣の歯にぶつかってしまいます。それでも親知らずは生えてこようとしますので、隣の歯を押す時に痛みが出ます。

この場合は、「時々痛む」感じがします。痛くないときは全く痛くありません。



親知らずを抜く理由
1.痛みをなくす − 痛みの原因である歯を抜いてしまえば、痛みはなくなります。


2.削れない − 歯ブラシも届きにくい一番奥にある歯なので、歯を削る道具が入りません。口を大きくあいているのも大変です。


3.歯並びを安定させる − 「痛くなる原因」の「3」にもありますが、曲がって生えている親知らずが隣の歯を押すと、少しずつですが、隣の歯が動かされます。一番奥から押されると、前歯までその力が伝わり、結果として前歯の歯並びが悪くなります。

以前はきれいな歯並びだったものが、悪くなったり、歯同士が重なってくるのは親知らずが原因の場合が多いようです。

ちなみに、矯正治療の場合は、きれいになった歯並びを維持するために、基本的には親知らずを抜歯します。


親知らずの抜歯
当院では親知らずの抜歯を行っています。口腔外科専門医による親知らずの抜歯なので安心です。

抜歯に際しては口腔内審査、レントゲン審査を行い、十分なインフォームドコンセント(説明と同意)をします。

診療予約いただければ、ほとんどの場合30分から1時間以内での抜歯が可能です。
料金は保険適用で、レントゲン写真代を含む場合約7000円です。

他院にて「親知らずは大学病院か大きな総合病院で抜いてもらってください」といわれた方、一度ご相談ください。


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